離婚して相手に養育費を払ってもらっていたのに、急に養育費の打ち切りを言い渡されるケースって、意外と多いものです。今回は、突然養育費の打ち切りを宣告され、また養育費をもらえるようになるまでの体験談です。
つい最近、私の実姉も元配偶者からの養育費を一方的に打ち切られて絶望の淵に立たされました。そして、今はまた養育費がもらえるようになっています。どうやって、養育費の打ち切りを撤回させたのか、その方法をご紹介します。
(姉から「同じ境遇の方のお役に立てるのであれば」と、掲載の許可をもらいましたので、そのままの流れをご紹介します。)
突然、元夫から養育費の打ち切りを言い渡された
私には3つ上の姉がいるのですが、バツ1で6歳と4歳の2人の子供がいます。2年前に離婚してから実家に戻ってきて、仕事を頑張りながらも子供たちとの穏やかな日々は、とても幸せそうに見えました。
つい3ヶ月前に姉から久し振りに電話がかかってきてたので、察しの悪い妹(私)は「元気ー?」と明るく電話に出たのですが、返ってきたのは「うん…」という気のない返事。
「あれ?どうしたの?」と話を聞いてみると、どうやら元旦那さんからもらっていた養育費が打ち切られたという内容の話でした。姉の元旦那さんは、お酒を飲むと豹変しますが普段は真面目でいい人でしたので、これまでは養育費も毎月遅れることなく振り込んでくれていたようです。ただ、先日「もう養育費は払えない」とLINEがきました。内容もあり得ないけど、連絡手段がLINEっていうのもあり得ない!?
姉は両親にはこれ以上の迷惑はかけたくないし、どうしていいのかわからなくて私に連絡をくれたようです。
母は病気がちで子供の世話を頼むわけにはいかず、姉はパートを掛け持ちしながら生活していました。住む所には困らないとしても、決して余裕のある生活ではなく、元夫からの養育費がないと厳しい生活。
それなのに、突然の養育費の打ち切りって…。よくよく話を聞くと、どうやら養育費の打ち切りを言い出した理由は、元旦那の再婚のためなんだとか。新しい家族ができるにしても、自分の血を分けた子供への養育費を打ち切りたいなんて、あまりにも身勝手です。
怒り心頭の私は、養育費について色々調べてみました。
離婚後の生活状況
まずは、姉の状況を一度まとめてみました。
- 養育費月4万円を子供が自立するまでという約束で書面を作り署名してもらっています
(公正証書にはしていません) - 子供たちは保育園に行っており、姉はパート勤務
(下の子が喘息でよく保育園を休むので、なかなか正社員での勤務は難しい - 実家に住んでいます
- 両親と同居ですが、父はまだ働いており、母は体が弱いので育児のサポートなどは受けていないません
- 子供との面会は制限していませんが、最初は会いたいと連絡があり面会を設けていましたが、最近は子供に会いたいとも言ってきませんので、面会もしていません。
- 元旦那は離婚原因となった女性と再婚するそうです。子供ができたとは聞いていません。
再婚は養育費を払わない理由にはならない
調べて分かったのは、相手の再婚は養育費の打ち切り事由にはならないことでした。ですよねー。そうじゃないとおかしい。日本の法律捨てたもんじゃありません。
でも、男性が一度決めたことを覆すには、あねやわたしがいくら騒いでも弱い。実際、散々話し合いを求めても完全無視の元旦那。もう離婚してるし再婚するなとはいいませんが、自分の子を養う義務を放棄したような言動に絶句でした。
こちらからどうこう言っても無視を決め込むなら、ここは弁護士さんからズバッと言ってもらうのが一番です。
そこで養育費問題を専門にされている弁護士事務所を探し、弁護士さんに依頼しました。すると代理人として元旦那に話をしてくれ、無事に養育費は今後も払われることになりました。これで子供たちを育てていけると、姉ほ安心感で涙目していました。
姉は元旦那に一度の会うことなく、養育費の支払いが復活したことが本当に良かったと言っていました。
弁護士さんにお願いするにあたって一番のネックがお金でした。まとまった弁護士費用を用意できるはずもなく…。
でも、私たちが依頼した弁護士事務所は成果報酬で費用をお支払いすれる形をとってくれていたので、養育費をまたもらえるようになったら養育費の中から毎月少しずつ費用をお支払いすれば良かったんです。つまり、実質的な持ち出しはゼロでした。
成功報酬なので養育費がもらえない場合には費用は発生しませんし、養育費が全くもらえなくなってしまう今後を考えたら、そこから少しずつ弁護士費用をお支払いしてでも養育費はあった方がいいです。持ち出しのお金がいらないこのシステムは、シングルマザーにはありがたかったです。
この先、子供が成長するまで10年以上ありますが、またこのような事態になっても、今後も弁護士さんがずっと養育費を回収してくださいますし、元旦那に子供が生まれて養育費の減額を求めてきた時にも、弁護士さんが徹底的に交渉してくださるので今後も安心して子供たちと生活をすることができます。
実は、元旦那はすでに引っ越していて私は住所がわからなかったんですが、弁護士さんは法的な力で住所も調べてくれて、無事に養育費の支払いまで話しを付けてきてくれました。私は元旦那と全く交渉していません。お金のことって当人同士でどうにかしようとするとドロ沼になることが多いので、弁護士さんに頼ったのは正解だったと思っています。
私が姉のやり取りを間近で観ていた今回の感想としては、やっぱり餅は餅屋というか、専門家ってすごいなぁということでした。あれだけ姉が言っても養育費を支払わなかった元夫が、専門家が交渉したら短期間でまた養育費を払ってくれるようになるなんて、姉と「どんな魔法を使ったんだろうね?」と話していたくらいビックリしました。
姉は元夫に会うことも連絡を取ることもなく今後も養育費をもらえるようになったので、もしあなたが同じように養育費の打ち切りで悩んでいるなら、24時間無料で受け付けているメール相談で相談してみてはいかがでしょうか?
メール相談だけでも専門家からのアドバイスももらえるので、一度話をしてみると光が見えてくるかもしれません。