卵や牛乳、小麦粉などアレルギーの原因物質となる食品は様々です。でも、いずれも離乳食が始まって、食品を口にする機会が出てくることでアレルギーも発覚しそうなものですよね。
しかし最近増えているのが、まだ離乳食を始めていない月齢の小さい乳児のアレルギーです。
実は、赤ちゃんの栄養を担っているアレがアレルギーの原因になっていることがあるのです。
離乳食前の乳児期のアレルギーの原因物質とは?
実は小さな赤ちゃんのアレルギーの原因となるのが粉ミルク。
母乳がメインとしている方でも、母乳がちょっと足りない時や外出時にミルクを使っている方は多いのではないでしょうか。
そんな育児に欠かせない粉ミルクが、アレルギーの原因となってしまうなんて驚きですよね。
もちろん粉ミルクは赤ちゃんが安心して飲めるように作られており、特に日本の粉ミルクは質が良いと海外の方からも評判で、わざわざ日本製の粉ミルクを購入する方もいる程の品質です。
しかし、ミルクに含まれるたんぱく質の大きさは各社で違います。
ミルクに含まれるたんぱく質が大きいミルクで、アレルギー反応が出てしまうお子さんもいるのです。
始めて飲ませる粉ミルクの場合、病院に連れて行きやすい平日の午前中に飲ませるようにすると、アレルギー症状が出た時にも対処がしやすく安心です。
また、外出先でいつも飲み慣れているミルクが手に入らないこともありますので、外出時は飲み慣れた粉ミルクを持参するようにしたいですね。
ミルクアレルギーの症状
湿疹
アレルギー症状として一番出やすい症状が湿疹です。ミルクを飲ませた後に顔や体に湿疹ができた場合、アレルギーの可能性があるので病院に連れて行きましょう。
気管支炎や呼吸困難
アレルギーによって呼吸器への影響が出ることもあります。
いつもよりも呼吸が早い、ゼーゼーしている、咳き込むなどの症状が出ることもあります。
下痢や腹痛、嘔吐
アレルギーにより下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
新しいミルクを与えた後は、便の様子にも気をつけましょう。
アナフィラキシー
乳児のアレルギーで最も気をつけたい症状がアナフィラキシーです。
アナフィラキシーとは1つの症状だけでなく、様々な症状が一度に現れる全身症状のことです。
特に、血圧が低下してぐったりしている、呼吸が荒く息がうまくできていない等の症状がある場合にはアナフィラキシーショックの可能性が高いので急いで救急車を呼びます。
アナフィラキシーの症状は人それぞれなので、いつもと違う様子が見られたらアレルギーを疑うようにしましょう。
アレルギーが出にくい粉ミルクってあるの?
ミルクアレルギーが出にくいとされるのは、ペプチドミルクと呼ばれるミルクです。ペプチドミルクは、たんぱく質を消化吸収しやすくペプチド化(小さく分解)したミルクで、アレルギーを引き起こしにくいと言われています。
普通のミルクに比べてちょっとお値段が高めですが、ママやパパ、上の子がアレルギー体質である場合は、ペプチドミルクを検討してみることをお勧めします。
まとめ
乳児のアレルギーは、実はよくあることです。毎日ミルクを飲んでいたとしても、いつもと違うミルクでアレルギーが出てしまうこともあります。
血液検査をすればアレルギーがあるかどうか分かるのですが、乳児はアレルギーの耐性がよく変わります。そのため、血液検査をしてもはっきりと分からない場合もあるのです。
アレルギー症状が出ても半年後には大丈夫になっていたり、逆に問題なかった成分にアレルギー反応が出てしまったり…。新しいミルクを与える時には、最初は少量を与えて様子をみましょう。そして大丈夫そうなら、普段の量をあげるようにしたいですね。